2010/12/10

吸引についての研修レポート

飯塚亜由美

まず、吸引とはなんだ?どんな時にするのか?というお話から始まった。なんとなく分かっているようなことでも、いざ答えろといわれるとすぐは出てこないもので。しかし、利用者さんの命を預かるといっても過言ではないこのお仕事において、曖昧なままでいて良いわけがない。

吸引とは、口、鼻、気管から痰や唾液を吸うことである。人間は1日に鼻水、唾液を共に1~1.5リットルを分泌し、気管からは痰を200ミリリットル程度排出しており、通常は無意識に胃の中に飲み込んだり、口から痰を吐いたりして排出する。しかし、嚥下障害がある方や、呼吸の弱く有効な咳が出ない方の場合、その排出がうまくできず、これらが気道にたまり気道を搾取したり、誤嚥を起こして肺炎を引き起こしたりしてしまうことになりかねない。そのような事態にならないために、各種分泌物や痰の吸引を適宜行う必要がある。「適宜」というところがまたポイントである。

吸引は、吸引が必要な利用者さんであっても、時間などを決めて定期的に行うものではなく、その利用者さんの様子を見て、息づかいが苦しそうであったり、顔色、唇などの色の変化があるとき等、最終手段、緊急事態に行うものである。それは利用者さんのためでもあり、自分のためでもあると講師の方はおっしゃっていた。常に利用者さんの様子を気にかけ、どんなに些細なことであっても、普段と違うことに「気づく」ようにすることは、吸引時に限らずヘルパーにとって必要なことであると再認識した。

次に、吸引方法についてである。まず、吸引は「清潔」に行わなければならない。清潔とは、減菌や消毒されたもののみであり、それ以外なものは「不潔」と考え、使用する用具や自身の手も清潔にして行わなければならない。また、基本的な方法は同じであっても、個々の利用者さんによって、やり方や用具の処理方法などが違うので、個人個人に合わせた方法で行うことも大切である。また、処置前後は利用者さんに声かけをし、利用者さんの様子を気にかけながらも素早く短時間で終わらせることにも気をつけることなどが主な注意点であった。自分も口の中の吸引をしてもらったところ、とても変な感覚で、早く終わらせてほしいとすごく感じた。気管カニューレの吸引の場合、吸引している間は息ができないので、利用者さんの立場にたって行うことを常に考えなければいけないと感じた。

実技では気管カニューレの吸引を行った。講師の方がやっているのを見ながらイメージトレーニングすることと自分で実際にやってみるのとでは違い、思うようにスムーズにできないところが多々あったが、何度も練習して、手技を体で覚えることがまず必要と先生もおっしゃっていた。

今回の研修で学んだことは、吸引、経管栄養についての入り口であり、ここから自分で更に勉強していくことが必要だと思った。現場で役に立つようなレベルになれるよう、何度も練習・勉強し、知識、技術共にのばしていくこと、そして常に利用者さんの立場にたち、満足していただけるサービスを提供できるよう日々精進しなければならないと感じた。今回の研修で、普段あまり顔を合わすことのないヘルパーの方々や、他の事業所のヘルパーさんにもお会いでき、それもまた自分にとって良い刺激になった。