2012/04/06

雨ニモ負ケズ

こんにちは。榎本です。
久しぶりの投稿です。

ずいぶん春めいて来ましたが、この間の強風、豪雨は凄かったですね。

訪問介護のお仕事は自転車で介護を受けている方のお宅を回っているのですが、あんなお天気の日にも雨ニモ負ケズに訪問しています。
介護を受けている方の中には、一人でご飯を食べたり、トイレを済ませたりできない方がたくさんいらっしゃるのですから。
榎本もその日は豪雨の中、自転車で走り回っていました。
自転車で強風にあおられながら、「そういえば、雨ニモ負ケズなんていう詩があったな~」と思いだし、移動の空き時間に雨宿りしながら「どんな詩だったかな?」と携帯でなんとなく調べてみました。
以下、「雨ニモ負ケズ」の訳です。

「雨ニモ負ケズ」

雨にも負けず 風にも負けず
雪にも 夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に 玄米4合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに よく見聞きし 分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の小さな茅葺き小屋にいて
東に病気の子どもあれば 行って 看病してやり
西に疲れた母あれば 行って その稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って 怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や 訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りの時は 涙を流し
寒さの夏は おろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい


宮沢賢治のこの詩は、発表されたものではなく宮沢賢治の手記の中から出てきたそうです。
きっと自分への戒めとしてなのでしょうか。
今の時代で考えると、禁欲的な感じがストイック過ぎる感じがしますよね。
でも、福祉、介護に携わり、社会的弱者と呼ばれる方々のお宅にお邪魔して生活を支える仕事をしている自分としては、この「雨ニモ負ケズ」のように身心共に強く、弱者に優しく、平和を尊ぶ心の持ち主でありたいものだと、ビュービュー吹き荒れる豪雨を見ながら思いました。