2013/12/16

これからのまごころ介護について

いつもお世話になっております。まごころ介護の榎本です。
今度は広報担当から「これからのまごころ介護について」書くようにという話を受けました。前に書いた内容が少しふざけたような内容だったので、名誉挽回したいところです。
内容はいつもよく飲み屋に行く仲間とは話すことではあるのですが、今まで文章にはしたことがなかったので、いい機会なので書いてみたいと思います。

人並みに組織を質的、規模的に成長させたいなどとも思うのですが、それよりも変わらずにいなければいけない、変わりたくない部分についてのことが強く思い浮かびます。

それは思い起こせば、今から8年前の23歳の社会人1年生の頃まで話がさかのぼります。

当時のこの会社は、50代の障害を抱える男性の社長と僕と同い年の社会人1年生の女性2人が役員になり、共同出資というかたちで設立されました。
当時、榎本はヘルパー業務は学生時代から介護のアルバイトをしていたのである程度できたのですが、運営業務については僕を含め他2人の社会人一年生役員も右も左もわからない状態で、唯一社会経験、会社経営の経験のあった社長の指示を仰いだり、相談をしたりしながら運営をしていました。

社長と僕はもともとは介護の利用者とヘルパーの関係でした。近くの大学に通いながら一人暮らしをしていた僕は、わからないことがあれば大抵のことを社長に相談したり、親代わりのように社長のことを信頼していました。慕っていた榎本は社長の指示であれば言うことを聞いていたのですが、1つだけ受け入れ難いものがありました。介護報酬を不正請求するように指示をされていたことです。

当時ニュースでは、不正請求によって何件も訪問介護事業所が認可取り消しにされてる報道がされており、右も左も分からない社会人1年生にも悪く危険なことだということが分かりました。
榎本を含む社会人1年生役員の3人は社長に「利用する人と働く人が安心して暮らせるようにして欲しい」と直訴しましたが、、願いは聞き入れられませんでした。そこで役員3人は「願いを聞き入れてもらえないのであれば、利用者にも話をして利用者とこの会社から離れたい」と話をしました。それから社長と3人の社会人1年生役員で何度か話し合いの場が持たれたりする中で、脅しの意味だったのか社長から「俺がいないとやっていけないだろう。」という言葉とともに辞表が提出されたので、その辞表を取締役会で承認し社長を退職させました。

その当時は心底信頼していた社長があまりにも周囲のことを考えないことへの失望と怒りで、この会社に嫌気がさしていたので、利用者を他の業者に任せたら自分もこの会社を辞めようと思っていたのですが、一人の利用者から僕らで続けて欲しいという話があり、会社を存続させることになりました。

存続させることになったとは言っても、当時はまだ社会人2年生。まだまだ社会の右も左も解らないなかで会社経営やたくさんの人の生活を預かることにとても大きな不安がありました。また、当時は社長を退職させた後に僕が代表者になることは決まっていなかったのですが、社長が辞め際に「お前には(会社の運営は)絶対に出来ない。」と捨て台詞を吐いていったことに、不安を見透かされ、先を見通されてしまったような気がして、不安をさらに増大させられてしまっていました。

しかし不安とは裏腹に、たくさんの利用者と仲間に「榎本さんのやっていることは正しい。頑張って!」と励まされ、頼りない社会人1年生の「利用者と従業員が安心して暮らせる会社をつくり上げてみせる」という未熟ではあるが固い決意に賛同してくれる利用者や仲間がさらに集まり支えられてきました。

当時のことを振り返ると、あれだけ社会経験がない人間にあれだけの人が賛同してついてきてくれたことに今でも信じられません。自分なりに理由を考えてみるのですが、それは「利用者と従業員が安心して暮らせる会社をつくり上げてみせる」ということに対する信念を周囲の人が信じてくれていたからだと思います。

だから、この当時のことを思い返すといつも、今まで賛同し協力してきてくれた仲間や利用者の顔が思い浮かび、感謝の念を思うとともに、「利用者と従業員が安心して暮らせる会社をつくり上げてみせる」という皆が賛同し協力してきてくれたこの信念を決して忘れてはならないと強く思うのです。

当然のことながら、今のまごころ介護では不正請求をしないことは当たり前のことなのですが、利用者と従業員がより安心して暮らせる会社にするために、より安定した運営の基盤を固めていきたいと思っています。
もちろん安定した運営基盤を築くために、売上、利益、規模の拡大などのことを考えなければいけません。
しかし、出来る限り経営的な都合からではなく、利用者と従業員が安心して暮らせるようにすることや、介護サービスの質的な評価を高く受けることによって、利用者と従業員の輪が広がり、結果的に規模が大きくなったというかたちにしたいと思っています。

当時からの最古参のメンバー、小松君