2014/06/20

シリーズ:精神障害について ~第5回:統合失調症Ⅰ~

皆さんお久しぶりです、今日は暑いですね。
今年の夏はどのような夏になるのでしょうか。

第1回~第4回と異なり、第5回からは個別のものを取り上げていこうかと思っています。
前回までの内容の通り、疾病名はあくまで目安にすぎません。
それを踏まえたうえで、今回は「統合失調症(統合失調症スペクトラム障害)」を取り上げます。
100人に1人程度の割合という、比較的頻度の高い病気です。
長くなりそうなので数回に分割します。

統合失調症…発症メカニズム、原因などは現在に至るまで仮説にとどまり、確定されていません。精神系のものはこのようなことが多く、今後の研究に期待したいですね。

さて、もう一つ精神系のもの特有の事柄として、「完治」ではなく「寛解」という用語を使うことが多いです。
風邪などであれば完治という「完全に治った状態」になりますが、精神系のものはそれが難しいため、寛解という「症状が落ち着いて安定した状態」がいわゆる「治った」という意味に近い言葉として使われます。

さてさてそのような統合失調症ですが、主要な症状をまとめると「人々と関わりを持ちながら生活を営むことが難しく、感覚・思考・行動に関しても混乱しやすい」ということになります。

症状としては陽性と陰性に分類され、陰性症状は「もともとある機能が失われていること」で、陽性症状は「通常はない状態が出てくること」を意味しています。
具体的には、陰性症状は「感情鈍麻、思考貧困、意欲・自発性の低下など」、陽性症状は「幻覚や妄想、興奮や昏迷、思考滅裂など」がそれぞれ含まれます。
各症状についての話は次回にする予定ですが、なかでも特徴として有名なものは「幻覚や妄想」でしょうか。

以下、自分がヘルパーをしていなかった頃に統合失調症の方と接した体験談です。
これまでと同じことを繰り返しますが、同じ病気でも症状は人それぞれであり、あくまで個人的な体験談になります。

部屋で話をしていた時のこと。
天井を見上げ、怖がり始めました。
どうしたのか聞きました。
「…天井に人の顔がいっぱいある。」
うん、それは怖い。

マンションの入り口で話をしていた時のこと。
いきなり猛烈な勢いで非常階段を駆け上がっていきました。
これはまずいと思い、こちらも全力で追いかけ、7階~8階ぐらいで追いつきました。
どうしたのか聞きました。
「『死ね』と言われた。」
「こちらがそう言った」という意味であったため、自分はそんなこと言っていないし、思ってもいないことを説明してなんとか納得してもらいました。
かなりドキドキしました。

部屋で話をしていた時のこと。
ふらふら~と部屋を歩き始めました。
どうしたのか聞きました。
「緑のチョウがいる…!」
おお、それは珍しい。
後日もう一度話を聞きました。
「今まで生きてきた中で一番きれいな光景だった。」
うーん、自分も見てみたかった。

以上、まごころの松本でした。
次回は統合失調症の症状について、もう少し詳しい内容にしようかと思っています。