2014/07/11

シリーズ:精神障害について ~第6回:統合失調症Ⅱ~

こんにちは。
今日は台風一過の晴天ですが、全国各地に様々な爪痕を残していきました。

さて今回は、前回に出てきた統合失調症の症状のいくつかについて、もう少し詳しく書いていきます。
以下はあくまで症状としての説明で、統合失調症のみにみられるというわけではありません。

~陰性症状~


感情鈍麻(感情の平板化)
本来であれば情動変化を引き起こすような刺激を受けても、快・不快や喜怒哀楽の感情表現が乏しくなること。
他者の感情表現に共感することも少なくなり、周囲に無関心となる。
(倫理や道徳的な感情が麻痺している場合は高等感情の鈍麻とも)

思考貧困
会話の量や内容が乏しくなり、会話の内容も発展性に欠けることとなる。
そのため、会話に使われる語彙が減ったり、無口になったりする。

意欲・自発性の低下
何かをしようという意欲が乏しくなってしまうこと。
一度始めた行動を続けていくことができなくなり、仕事や日常的な行動(入浴や着替えなど)に興味がもてなくなり、引きこもりがちで終日何もせずに過ごしたりするようになる。
(うつ状態でも似たような状態になるが、その場合には陰性症状とは言わない。)

~陽性症状~


幻覚
実際には起こっていないことを、現実的な感覚として知覚してしまうこと。
外部からの刺激を誤って知覚する錯覚とは異なり、幻覚と錯覚とを合わせて妄覚とも。
実際には存在しない声が聞こえる(本人の行動や思考に批判的な内容が多い)幻聴や、現実にはないものが見える幻視などが代表的な幻覚。
その他、対象となるものがないのに異臭を感じる幻嗅、口の中に何もなくとも味覚を感じる幻味、刺激がなくても触れたり触れられたりするように感じる幻触、幻触以外の皮膚感覚に関するものも含まれる体感幻覚など。

妄想
現実的でない間違った考えを正しいと信じ込み、その確信が強い為に間違いを訂正する事が出来ないこと。
被害的な内容を持つ被害妄想、自分自身を過大に評価する誇大妄想、本来関係のない周囲の出来事を自分に結びつけて考える関係妄想、自分のものが盗まれたと思う盗害妄想(物盗られ妄想)病気にかかっていると確信する心気妄想、電波や光などの物理的手段により危害を加えられると思う物理的被影響妄想、自分自身を過小に評価する微小妄想などがある。
傾向として、認知症では盗害妄想(物盗られ妄想)、統合失調症では物理的被影響妄想や関係妄想がよくみられる。
また、うつ状態の時に盗害妄想(物盗られ妄想)や微小妄想、躁状態の時に誇大妄想が出現しやすい。

興奮や昏迷
昏迷…動かない、しゃべらない状態。話しかけても全く返事がなく、まるでこちらの言うことを聞いていないかのような印象を与えるが、意識障害ではないので実際には周囲の人の言ったことは理解できており覚えている。
興奮…本来であれば気にしないような刺激に対して興奮したり、怒ったり、大声をあげたりする。

これらの症状は、必ずしもすべてが起こるわけではなく、どちらかの状態になることが多い。
また、興奮が昏迷に変わったり、逆に昏迷が興奮に変わったりすることもある。


思考滅裂
思考機能の減退と混乱が生じ、考えに関連性が見られず、言っていることにまとまりがない状態。
関連しない単語を組み合わせたり、自分で新たな言葉を作り出したりすることもあり、聞き手には内容が理解できない。
また、思考滅裂により助詞や助動詞の使い方、単語の結びつきがばらばらになり、言葉としての意味をなさなくなる症状を「言葉のサラダ」という。

次回は現在の治療法などを書いていこうかと思っています。
もう少し気楽に読めるような内容を心掛けたいですが、できない可能性が濃厚です。
まごころの松本でした。